世界一の投資家・バフェットが1セント硬貨を拾い上げて言った言葉
お金を「どう使うか」が難しい。ウォーレン・バフェットに学ぶお金の本質④
1セント硬貨を拾い上げ…「10億ドルへの第一歩さ」
若者が節約する10ドルはいずれ100ドル、1000ドルになるというのが節約に長けたお金持ちの考え方です。ある時、バフェットはエレベータの床に1セント硬貨が落ちているのを見つけ迷わず拾い上げています。乗り合わせた人たちは世界的富豪の行為に驚きましたが、バフェットはこう言いました。
「10億ドルへの第一歩さ」
こう考えるからこそバフェットはどんなにお金持ちになっても若い頃に買った家に住み続け、そして食事はコカ・コーラとハムサンドウィッチさえあればいいという質素な生活を当たり前のように送ることができるのです。
それにしてもバフェットはなぜこれほどまでにして支出を抑え、お金を殖やすのでしょうか。少なくとも稼いだ金額や溜め込んだ金額を誇る気持ちはありません。どれほどお金を持っているかは成功の尺度にはならないというのがバフェットの考え方です。
では、何のためにお金を殖やすのでしょうか。そこには「お金は社会に返さなければならない預かり証」という考え方があります。バフェットにとってお金は「自分のために」ではなく、「社会のために」使うものであり、社会のために何も生み出さない消費や浪費は意味のないものだったのです。